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寿司に寄せて・・・・

今朝の新聞チラシで見た、手巻き寿司1本84円という文字。1本84円なら、お吸い物を家で作ってこの寿司を食べれば、外食よりずっと安くつく!と久々に寿司を予約して取りに行きました。(今いるところは田舎のせいか宅配寿司がない・・・店までとりに行かねばならないのじゃ~)

昼食に食べましたが、お味は・・・・・・・(*_*)

まあ、この値段で超美味しいわけないのですが、巻物なのにネタが真ん中になくて外側にあるのはいかがなもの?ちゃんと巻けよな~

うちの子供たちは鉄火巻きが大好物なのですが、84円だけあって、まぐろが細い~すしめしばっかりやんけ。いくらは当然のように人造いくら。人造は人造でも、もうちょっと本物っぽい人造イクラは何回か食べましたが、この店のいくらはまじで外側が固い!なんかの薬のカプセルかい!とつっこみたくなるぐらいぷりぷり。下でつぶすと中のどろっとしたやつはイクラの味なんだけど、余計にこれって何で出来てるの?と気持ち悪くなりましたわ。

今はまぐろの世界的な漁獲量の制限が話題になっていますが、確かにこんな安くで庶民がまぐろを食べれる状態っていうのは、異常といえば異常ですよね。

そもそも私が小さいころは、寿司といえばすごいご馳走でした。私の母は大の寿司好きで、何かお祝い事があると、寿司を食べたいというので、我が家は誕生日や合格祝いなどでは、必ず近所のすし屋に行ってました。

自分で言うのも変ですが、私の実家は当時、わりあい裕福だったので、私は寿司に関しては、小さいときからすごく美味しいすしばかり食べてました。カウンターに座って、寿司職人の大将たちと談笑しながら、値段のかいていないネタの札をみながら、トロだのひらめだの・・・・とはいえ、年に数回だけど。それぐらい、寿司屋で寿司って、ご馳走だったな~

今から考えると夢のようじゃ~

自分が家庭をもつようになると、いかにあの状態が裕福だったかがわかるわ。せいぜい奮発して回転寿司。うちの子供たちにとっての寿司とは、手抜きの寿司太郎で作るちらし寿司か、スーパーの惣菜コーナーの鉄火巻きです。すまぬのう。

 そういや、すし屋のカウンターで思い出しましたが、今でも思い出すと苦笑してしまう出来事があります。大学生になって3年間つきあってた、初めての彼氏といったすし屋の思い出です。

元彼Mさんは、苦学生。ひとりっこなのですが、家計がきついなか私立の大学に通わせてもらってる両親にすごく感謝してて、なるべくお金は使わないようにする人でした。当然デートは、全てワリカン。とはいえ、私は「おごってもらわないと嫌」とか全然思わないタイプで、ワリカン大歓迎だったので、別に彼があまりお金がないことは関係ありませんでした。

当時、合唱サークルでの先輩だったのですが、彼は3つ年上だったので、じきに社会人に。社会人になったら、もう少し羽振りがよくなる?とか思ってたら初任給はほぼ全額親にあげたり、ふだんでも、月々5万円は親に渡すという、親孝行ぶり。ほんとうにすごい人でした。ちなみに、日本でも3本の指に入る、人口の多い都市の市役所に勤めていたのですが、大学4回生のときに受けた公務員試験3つ、某市役所、裁判所事務官、国家2種とすべて、本屋で売ってるような問題集だけで合格したという努力の人でした。

でまあ、彼が社会人になっても相変わらず、デートで行くのも、食べたりするのも学生の時と変わらず、なるべくお金がかからないところを選んでいたのですが、ある日彼が行こうといったのがすし屋。「いいの?」と聞くと、激安なのに、いちおうカウンターで食べさせてくれる店で、学生も多いらしいので大丈夫だろうとの話。

行ってみると、表の看板に、寿司1貫100円から~とか書いてある・・・・・・当時、実は回転寿司さえもいったことなく、にぎりといったら美味しいすし屋の寿司しか食べたことない私は、一抹の不安を覚えました。(ちなみにおいなりさんとか、巻き寿司とかは当然スーパーのもよく食べてたんですよ。ただ握りずしは、すし屋でしか食べたことなかったんです)

でまあカウンターに座ると、元彼は超緊張してる!私も、いきなり「まぐろとひらめといくらとうにを握ってちょうだい」とか言ったら、彼がびびるかしら?と思い、「私は何でも好きだから、あなたが注文して」というと、彼がまた「じゃあ、あじ一人前」とか言うんですよ。いやアジが悪いんじゃなくて、寿司ってふたつずつ出てくるでしょ。それをひとつずつふたりで食べるわけです。で、お茶をすすって・・・・次は何にします?とか向こうに聞かれても、彼もなかなか注文しない・・・
でまあ、私がしびれをきらして、「じゃあ、いかといくらが食べたいな~」とか言うんだけど、やっぱり彼はそれを「いかと、いくら、一人前」と言う訳です。で、ふたりでそれをちびちび食べる・・・

その様子をみて、すし屋の大将が放った言葉が

「おいおい~お兄ちゃんも彼女も、まわってる寿司しか食べたことないんやろ~?一人前ずつちびちび食べてんと、おんなじネタを二人前ずつとって、しっかり食べたらどうや~」

なんですと!!よりにもよって、この私に!!まわってる寿司なんか、自慢じゃないけど食べたことないわい!こんな親指ぐらいの大きさのシャリに、うすぺっらいネタを乗せてるような寿司を出す店にきたことなんか、初めてじゃい!

と内心ムカムカしてましたが、にっこり笑って、「そうですよね~じゃあこれからは2人前ずつ、握ってください。私もたくさん食べたいし♪」と答えて、そのすし屋で夕食をすませたのでした。

とまあ、どうでもいい昔話ですが、いまだに寿司を見ると、あのときの元彼の様子とか、美味しくもないあの親指サイズのすしを思い出しますわ。あの親指寿司に比べたら、今の回転寿司のなんとレベルがアップしたことか・・・まあ店によりけりですけどね。

ちなみに、現在のだんなさまにののののののんと初めてのデートで行ったのもすし屋。回転寿司だけど、けっこう美味しかった。このすし屋に行くまでの間にも、わたしはすっかりにののののののんが気に入ってていたのですが、駄目押しのように彼のことが気に入ったのも、このすし屋のおかげ。元彼とは違って、お金のことをあまり気にせず、ばんばん寿司をとって食べてる姿に、すっかり惚れちゃったの♪おまけに、お互いが犬好きだということがわかり、当時の彼の実家にいるビーグル犬の話でもりあがったんだっけ。懐かしいわ~

そういやもうすぐ節分。関西出身のぽっちりは、当然巻き寿司をかぶりつく予定。関西の風習だったはずが、今ではすっかり全国区。商魂たくましいですね~
by pukapuyajiri | 2007-01-20 23:50 | おうちネタ
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