人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スケートカナダ 女子フリーの放映をみて

スケートカナダ  女子結果


1、浅田真央  日本              
2、中野友加里  日本
3、ジョアニー・ロシェット  カナダ
4、エミリー・ヒューズ  アメリカ
5、アシュレー・ワグナー  アメリカ
6、武田 奈也  日本

結局、波乱のショートから一夜、フリーでは三強が盛り返して、想像どおりの結果に落ち着きました。いやあ、真央ちゃんやりましたね!貫禄の優勝!そして中野ゆかりんも堂々の2位、おめでとう~!!!ヾ(≧∇≦)ノ

武田ななちゃんも頑張ったし、今回のスケートカナダ、いろんな面で面白い試合だったと思います。以下、簡単な感想です~。


★アシュレー・ワグナー

彼女は本当に技の切れがいい。きびきびしていて、エネルギッシュで。ぽっちりのなかで、すごく注目の選手です。スピンもうまいし、将来有望だと思わせる若さあふれる演技でした~!そして、それが点数に出て、ショート8位から、総合で5位にまで躍進しましたね!

★武田奈也(なな)

ななちゃんは、苦手のフリップが2回転になったり、サルコウも2回転になったけど、全体にミスも少なくていい演技でした。ただ、ちょっとスピンやスパイラルでスピードが遅くなってるのが気になったかな~。大柄な選手がスピードが落ちると、どうしても、もっさりと見えるので、このへんのスケーティング技術の向上も課題なのかも。あと、どんなに得意の3ループが美しくて加点がもらえても、やっぱりコンビネーションジャンプや、単独ジャンプでルッツ、フリップが使えないのは、大きい。なんとかどちらかひとつでいいから、コンビネーションで使えたら、もっともっと点数がとれると思うんだけど・・・・18歳にしてジャンプが飛べるようになるのって、難しいんだろうけどねえ。

★エミリー・ヒューズ

彼女らしい演技だったけど、思ったより点数が伸びなかったのは、やはりジャンプで減点されたり、スピンやステップのレベルで取りこぼしがあったのでしょう。曲はドラマティックで好きです~♪


★ラウラ・エピスト

ショートで1位と、想定外の活躍を見せた彼女。浅田真央、地元のジョアニー・ロシェットなどよりも後の、最終滑走。なんとかいいところを見せなければ・・・という思いが、空回りして、ジャンプでの転倒があいつぎ、その他のエレメンツでも精彩を欠き、見ていて痛々しい結果になってしまいました・・・(T_T)

上位陣がもっといい演技をショートでしていれば、彼女があの演技をしたとしてもショート4位や5位でおりかえして、妙なプレッシャーのないなかで、実力を存分に発揮できたかも・・・と思うと、今回のスケートカナダの面白くもあり、かわいそうでもある一面が彼女に出たように思います。とはいえ、将来が楽しみな選手であることは間違いなし!今回のこともいい経験に頑張ってくだされ~


★ジョアニー・ロシェット

昨年と同じフリーの曲、「ドン・ファン」にあわせて、良い演技でした。でも、最後の最後でジャンプがかっちり決まらなかったのが残念。でも、地元のアゲ底もあってか、すごくいい点数もらってましたね!こればっかりは仕方ない。地元アゲを考慮したうえで有無を言わせぬ演技をすることも、フィギュアの世界では必要なのです(笑)

それにしても、彼女は珍しく5種類のジャンプをちゃんと飛べる選手ですね。改めてびっくりしました。3ルッツ、フリップ、トーループのトウ系ジャンプ。 3ループ、サルコウのエッジ系と、5種類のジャンプが全部飛べる選手は珍しいのです。たとえば有名なところだと、村主章枝ちゃんは、トウ系の3つはばっちりですが、サルコウとループが本当に苦手。ループなんて飛んでるの、ここ数年は見たことない( ̄▽ ̄;)  真央ちゃんだって、サルコウはめったにいれないし、ルッツがいつもフリップみたいになるから、ちゃんと飛べる、とは言えないかもしれないし。ミキティもなにげに、5種類全部をプログラムに入れないしねえ。

そういう意味で、彼女の評価が私の中でぐんとあがった試合でした



★中野友加里

ひさびさのトリプルアクセル認定、おめでとう~ヾ(≧∇≦)ノ 国際大会でゆかりんの3アクセルが認定されたのは、本当に久々だと思います。練習した甲斐があったねえ。

スピンは相変わらずすばらしいし、今回はジャンプも安定していた。演技の後の彼女の表情をみて、こちらもほっとしましたわ。地元のジョアニーをおさえての2位、本当に立派だと思います!


★浅田真央

いやあ~勝ちにいった演技構成でしたね。真央ちゃんが2アクセルとぶと、もう一回くるっとまわってほしい!と思えるぐらい、ゆとりがありすぎてもったいないぐらい(笑)

ショートで失敗した3フリップー3ループも決めたし、美しく繊細なピアノのメロディーにあわせて、細かなエレメンツをたくさん盛り込んだ、まさに技のデパートなプログラム、あれをさらっと、美しく優雅に踊れることが、真央ちゃんのすごいところであり、天才なゆえんなのです。

今回は、グランプリファイナル出場をみすえて、転倒をさけて、あえて難度をおとしたジャンプ構成。それでもPCSで高得点がでて、逆転優勝。勝つためには、難度をさけて完璧にするという勝負師な面が出てきたのもまた、真央ちゃんの精神的な成長の証しだと思います。

だって、3年前?の世界ジュニア選手権では、ショートで3アクセルー2トーループとかのコンビネーションに挑んで転倒して、その結果点数がすごく下がって、キム・ヨナちゃんに世界ジュニアの金メダルかっさわれましたからね( ̄▽ ̄;) あのとき、山田コーチが、ショートで3アクセルはやめようよ、って言ったけど、真央ちゃんが、絶対に決めたい!といって、本番でもこの男子でも難しいコンビネーションに挑んで、結果は凶と出たわけで。

今回はそういう、妙なプライド?にこだわらず、しっかり勝ちにいった。これはこれで、必要だと思います。彼女は3アクセルがなくても、これだけ高得点を稼げる能力があるのだから。

反対に、一番の武器3アクセルを効果的につかって、2位に躍り出たゆかりん。これまた必要なことだったでしょう。彼女が3アクセルを飛ばなかったら、確実にロシェットの下だったはずだし。このへんのさじ加減もふくめ、コーチの狙いが共に当たった試合でしたねえ。


さてさて、明日はBSで男子フリー。すっかりジュベールの株が急上昇した今、とっても楽しみです~!
by pukapuyajiri | 2007-11-04 23:09 | フィギュアスケート
<< カミュ原作 「カリギュラ」あら... スケートカナダ男子ショート、女... >>