昨日、11月21日のマチネに行って参りました~。前回はソワレでしたから、安ホテルに宿泊したけど、今回はマチネ、なんと私の住んでいるところからも日帰りできちゃうんです。ただし、移動時間5時間ですけど、何か?(笑)
朝4時半におき、5時半に最寄のJR駅から電車に乗り、新幹線にのりつぎました。当然、季節柄、真っ暗。星がきれいなぐらいよ( ̄▽ ̄;) んでもって、京都駅から、azumiさんが乗ってこられて、ふたりでひたすら2時間しゃべりまくって、品川に到着したのが10時半。こころさんと落ち合い、渋谷のパルコに11時に着きました。思えば遠くへきたもんだ(笑) そこで、旬友さんたちとランチしたんですよ~。yayoiさん、marlkayちゃん、cannaさん、栞さん、こころさん、azumiさん、ぽっちりの7人。楽しかった~♪そして、ランチしたお店でちょっとした事件があったの。態度の悪い店員がいて、「あの人どうよ?」ってみんなで言ってたんだけど、極めつけに、ランチの後のセットのドリンクが、間違ってたのね。○○茶のホットを頼んだはずがアイスがきたので、「ホットを頼んだんですけど」と○○ちゃんが言ったのですが(ふせておきます、一応(笑))、そのあとオーダーをとった店員がきて、「あなた、アイスって頼みましたよね?」とか食ってかかるの。もう、え~?って感じでしょ。サービス業なら、ドリンクのアイスかホットかなんて、よく間違いもあるだろうし、そういうときって、いちいち客に確認とらずとも「失礼しました、今すぐ取り替えます」って言えばおしまいなのに・・( ̄▽ ̄;) もうひとつトラブルもあったんだけど、オチとしては、会計のときに、妙に安かったのよ。後で計算したら、どう考えても安いんだけど、まあいやな目にもあわされたし、どこまでも間違えるお店ってことなのね( ̄▽ ̄;) ってことでカタがつきました。味は美味しかったんだけどな~ ともあれ、ランチをするためだけに来てくれたyayoiさん、cannaさんを、ソワレ観劇なのに、早くから来てくれたmarlkayちゃんとさよならを言い、マチネ観劇にのぞんだのですが・・・ お待たせしました?ようやく観劇レポートです。前置き長すぎやっつーの。いつものことですが、ネタバレをのぞまない方は、読まないで下さいね。演出の細部には言及しないつもりですが、基本的におしゃべりなんで、色々書いているうちにどこがネタバレでどこがレポートなのか、線引きが微妙になってくるんで・・・・ もう観劇した方、観劇の前に、観劇レポートを読みたいと思ってくださる方だけ読んでください。2回目ということもあり、さらにネタバレに近くなってるかもしれない・・・・ではでは書きますよ~ ★★★★★★★ 2回目の観劇のぽっちり。前回はわりと前の方で上手(舞台に向かって右側)でしたが、今回は前回の席よりは6列ほど後ろの席で、下手側でした。そして、なにげにこっちのほうが見やすかった。なんというか、前回は前の方だっただけに、下手で演技している様子は体を乗り出すわけにもいかないので、首と眼だけを動かして見る感じなのが、今回は全体を見渡せてなにげに大満足でした( ̄▽ ̄)V なんせ朝早くからでてきて、ハイテンションにランチでしゃべりまくって、実はなにげにオツカティだったのですが、舞台が始まって・・・・うん、相変わらず素晴らしい!でも、やっぱ初めてみたときとは少し受け取り方が違うんですよね。正直、体調もあるのですが、最初のときよりストーリーや演出がわかっているので、1幕からが~っと世界に入り込めなかった。どこか冷静にさめて舞台を見つめている自分がいて、せっかくの観劇なんだから、集中しろ、私!と思いながら1幕を見つめていました。以下、感想を箇条書きにしていきます 一幕 ・カリギュラの登場シーンは、相変わらず固唾を飲む緊張感。はだしで床をふみしめ、衣ずれの音までもが会場に広がるほどに、静かに登場します。髪から水がしたたりおちて・・・ ・エリコンは玉ねぎを豪快に今回もかじってました。ワイルドで、よく声がとおって・・・本当に横田さんのエリコンいい!そして、いつもぞくぞくするぐらいツボなのですが、失踪していたカリギュラを庭園で見つけて、話しかけるときのエリコンの態度がね、すごくいいんですよ。毎回鳥肌たちます(>_<) 原作にもあるように、普通な口調で「こんにちわ、カイユス」って声をかけるんだけど、その口調が優しく、本当にさりげなく声をかける、ここに深い意味があると思うんですね。 実際、ほかの貴族やセゾニアやシピオンは、失踪したカリギュラを見つけたら「ああっ!お帰りになったのね!!!」ってな感じの反応なわけですよ。そしてそんな貴族やセゾニア、シピオンからは逃げようとするカリギュラだけど、エリコンと一番最初に会ったときは、ちゃんと自分の失踪の理由をのべる。そのあたりのふたりの信頼関係が、このエリコンとカリギュラのシーンで見て取れるように思います ・セゾニアとカリギュラのやりとりでカリギュラが興奮して銅鑼をたたいていくシーンも圧巻。こういうときの若村さんの悲痛な声、すごく声がよくとおって、本当にいい!こんな素敵な女優さんとは知りませんでした。ここのせりふのやりとりも、頭から離れないので、あらすじに編集して組み込んでおきました。こうして、どんどん長いあらすじに・・・( ̄▽ ̄;) 第2幕 ・前回はここまで気がまわりませんでしたが、第一の貴族と老貴族のよさがひきたちました。貴族達はそれぞれキャラクターがあって、演じているのですが、もちろんせりふは主役5人に比べると、格段に少ないでわけです。そんな中でも、第一の貴族と老貴族は、比較的せりふが与えられている。そして、今回のこの貴族達の存在意義を感じました。 論理を追い求める、孤独と絶望と狂気のカリギュラに対して、貴族達は、現実の世界の住人であり、自身の幸せを追い求める普通の感覚の人間を体現していると思うのです。 難しい論理のもと、狂気の美しき皇帝であるカリギュラに比べると、人間臭くて、うすぺっらい論理しかもなたい貴族達。でもその貴族達が普通の人間であるんですよね。そしてその普通という尺度から裁くと、カリギュラは暴君であり狂人で、危険な人物なわけです。 しかし、カリギュラもまた悲しい論理に突き動かされている。その論理は、人間の根幹の部分を考えるものであり、そんなことを考えていたら、生きていけない!というしろもの。その論理の悲しさ、行き着く果てのむなしさは、この薄っぺらな普通の感覚の貴族がいるからこそ、際立つと思うのです。 特にかわいこちゃんな老貴族役の青山さん、好きだわ~!ほんとうに、可愛い、そして人間臭い。お気に入りの人物です。 ・食卓のシーンですが、前回いすのかげになってまったく見えなかった、お行儀悪い食べ方のカリギュラが見れました( ̄▽ ̄)V そして、今回は、笹かまぼこより、チキンをいっぱい食べてたんですよ!皮をはいだり、チキンを貴族の腕にのせたり・・・前回はケレアの皿の笹かまをひょいっとつまんで食べてたけど、今回は皿のものはとらず、ケレアの前で、くちゃくちゃと食べ物をかむ・・・って感じでした。 というわけで、食卓のシーンはかなりアドリブが毎回きき、なおかつ食材は違うものが用意されてる!いやあ、面白いねえ~(笑) ついでに、前回もそこまで眼がいかなかったけど、エリコン、なにげに、ず~っと食べてます。彼だけじゃないかな、素で舞台の間栄養補給できてるの(笑) 玉ねぎかじりで、血液もサラサラのはず( ̄▽ ̄)V カリギュラもパン齧ったり、チキン食べてるけど、せりふやアドリブがあるから、たぶん演技の意味合いが強い。でも、エリコンは恐れおののく貴族、心配顔のセゾニア、しかめっつらのケレアとシピオンと違って、色々なことをするカリギュラを平然と見やり、ひたすらマイペースに食べるという演技?なので、本当に、食べてます。それがまた、カリギュラに動じないエリコンらしくていいわ~ ・どうでもいいことですが、原作ではミュシュスの妻は左肩を舐められるとあるけど、じっさいは右肩を愛撫されてます。うらやましいです(笑) ・相変わらず、セゾニアがシピオンに決定的な革命をおこす言葉を与えるシーンはじ~んと来ます。好きです ・カリギュラとシピオンが心を通いあわすシーン・・・最高です!そして、前回より、からみが少ないとある部分があったのですが、これはネタバレになるので秘密。そして、最後の涙のシーンで、勝地くんの鼻水が・・・・・10センチはあろうかというぐらいの鼻水でした。ともあれ、シピオンとこのシーン、カリギュラの中でもベスト5に入る好きなシーンです! ・上記のシーンのせりふのキーワードとなるカリギュラの孤独。今回、急に体に入ってきました。今まで、頭の中を上すべってる感じだったのだけど・・・カリギュラの言う孤独とはこちらのせりふです。私は楽観的な人間であり、社交的なので、こんな孤独は、正直ぴんとこないし、分かってなかったんですよ。でも、旬君のカリギュラを見ているうちに、体のなかに入ってきた。なんか、あっ!って壁をのりこえた瞬間を感じました。見た人は、たぶん感慨深くこのせりふを思い出すのでは?カミュは天才ですね。そして岩切訳はわかりやすい。一部岩切モードに変えてます。そして、たぶん原文を少しはしょっていたように思うので、ちょっと短くしてみました。もっと言ってたかもしれないけど( ̄▽ ̄;) カリギュラ 「(逆上して、シピオンに跳びかかり、その襟首をとらえ、ゆすぶる) 孤独だと!貴様にはわかっているのか、孤独とは何か?貴様のは、詩人や能無しの孤独だ。孤独だと?だがどんな孤独だ?ああ!貴様にはわかりはしない、一人でいるとき、人間は一人きりではない!そうだ、どこへ行っても、同じように未来と過去の重荷がつきまとう!おれたちの殺した人間どもが、いつも俺たちと一緒にいる! (彼はシピオンを放し、自分の席のほうへ後ずさりする) たったひとりになる!俺の孤独は、存在に毒された孤独だ。この孤独の代わりにせめて本当の孤独を、一本の木の静けさと震えを味わうことができたら。 (突然、疲れきった様に腰を下ろす) 孤独は歯軋りでいっぱいだ。孤独全体が、物音と、失われたどよめきで鳴り響いている そしておれが、愛撫してやる女のそばで、夜のとばりがおれたちの上に垂れ込め、おれが、ようやく満足しその体から離れて、生と死との間でかろうじて自分というものをつかまえた、と思うその時、おれの孤独は、まだ俺のそばで横たわる女の腋(わき)の下の、あの快楽のにがい臭いで、すみずみまで満たされてしまうのだ」 結局ね、カリギュラは考えることをやめれない状態にずっとなってんですよね。だから、彼はたった一人でいても、常にいろんなことを考えている、そして考えることをやめない限り、彼の肉体はひとりでいても、つねに頭の中は、過去と未来と、現実、つまり、自分のしでかしたこと、やっていること、これからやり通そうとしている事、どよめきでいっぱいなんですよね。 そんな彼は、本当は考えることをやめたい、一本の木々のざわめきのように、シピオンのように純粋で静かな状態になりたいんでしょうね。でも、なれない。彼は「魂がありすぎる人」で、「月がほしい」なんて考えてしまう、論理をつきつめて実行したい、というモードに完全に入ってるから。そりゃあ、孤独になれませんわ・・・ というのが、今回、急にす~っと体にせりふを聞きながら染み入った。いやあ、ぞくぞくする瞬間でした。あっネタバレ?そうだったら、すんませんね。こいういうのって、人に説明されたら興ざめなのかもな~ 難しいわ、レポートって( ̄▽ ̄;) 第三幕 ・ケレアとカリギュラが同じ魂と誇り高さをもつ人間同士として語り合うシーン。それまで、カリギュラは狂気と絶望の皇帝なのですが、ときおり普通に戻ります。そして、一番穏やかで普通の状態に入るのがこのケレアとの語るシーン。それまでもね、旬君はひきしまった体をかなり露出してます。そして彼の顔は美しいんですよ。でも、そんなことはどうでもいいぐらい、「狂気と孤独の皇帝」なので、正直、「かっこいい~ヾ(≧∇≦)ノ」ってならないんですよ。でも、このケレアとのシーンの旬君というよりカイウス(カリギュラ)は本当に美しい。衣装はあれ?(笑)なんだけど、本当に穏やかな美しい表情をしている。ここぐらいじゃないかな、彼の美しい穏やかな表情をみれるのは。シピオンやセゾニアとのシーンはもっと感情が入るし、エリコンも少し違う。このシーンの、美しいカリギュラを堪能できます( ̄▽ ̄)V 第4幕 とにかくラストへ怒涛のストーリー展開。すべてがいい!そして、泣けた。今回、本当に泣けた。カリギュラの論理が悲しく、行き着く先が悲しく、セゾニア、シピオン、エリコン、それぞれの思い、ケレアの正義、すべてがからみあい、ラストに向かいます。圧巻です! カーテンコール、前回13日ソワレより多かった。そして、前回でなかったスタオベ、満場喝采のもと幕をとじました。旬君も、前回とは違い、ものすごくすがすがしい笑顔をみせてくれた。お辞儀も丁寧で、回数も多くて、彼自身、満足したんだな、ってことが伝わってきました。もちろん、ぽっちりも万感をこめて拍手しましたよ~!!!!! ソワレにいったmarlkayちゃんからのメールによると、ソワレも同じような感じだったので、今回の舞台は、きっと旬くんたち役者さんも観客といったいになった大満足のものだったのでは。そのせいか、ラジオでも妙に穏やかだったもんねえ。 エピローグですが、ぽっちりが観劇のあと、azumiさん、こころさん、栞さんとコクーン前のスタバに入りました。お茶して一息ついたら夕飯にいくはずが、そのままみなでペチャペチャしゃべってしまい、結局夕飯食べずにazumiさんと品川から新幹線に乗ったわ(笑)食べ損ねた!次回は絶対一緒に食べようね♪ まあ私達は駅弁を新幹線で堪能し、京都まで2時間しゃべりっぱなし。関西出身同士、azumiさんとひたすらしゃべりました。まだまだ元気ね、わたしたちも(笑) azumiさんがさったあと、寝ようかと思ったけど、寝付けないので車内販売でビールを購入。親父そのものです(笑) 飲んでも興奮して寝付けないので、メールばっかしてました( ̄▽ ̄)V 新幹線の駅にようやくついたのが0時前。乗り継ぎのJRに乗り込んだら・・・違う路線の電車が鹿とぶつかって事故をおこしたので、その電車の到着をまって発車するので、出発が遅れるとのアナウンス。鹿って・・・・・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクプルプル 5時間前まで渋谷にいたのに田舎に帰ってきたな~と実感したぽっちりでした(笑) 一応自分の名誉?のために言っておくけど、その違う路線はね、ほんまに山間部をぬけてる田舎の路線なんっすよ。ぽっちりの沿線はもうちっとひらけてます( ̄▽ ̄)V ともあれ駅に着いたのが1時10分前。タクシーで自宅にたどり着いたら、5分前。風呂も入らず、パジャマに着替え、ラジオをセット。間に合いました~で、3時まで聞いたから・・・ 前日4時半起きやから、24時間近くおきてるやん!すごい私(笑) やっとレポートも書き終わったし、今から寝ますとも!けいじりんもあくびしてるし( ̄▽ ̄)V アラームは16時でいいかな・・・(どんだけ寝るねん!)けいじりんのお昼ごはん食べようよ~という催促でたぶんおきると思うけどね(笑) ではではおやすみなさいませ。コメントレスはまた夕方か夜にでもまとめてします<(_ _)> ★★追記★★ iceさんに教えてもらいました。1月6日にWOWOWでカリギュラ放映だそうです!早いな~。WOWOWもってるかた、必見ですね~!勝地くんの鼻水いいのかしら・・・でもソワレのが放映されるかもしれないしね♪
by pukapuyajiri
| 2007-11-22 11:08
| カリギュラ
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